年を重ねると、体や生活に不安が出てくるものです。
「介護のことが心配…」
「ひとりで暮らすのが不安…」
「誰にも相談できない…」
そんなふうに、誰にも話せずに悩みを抱えてしまう人も少なくありません。
でも実は、地域にはあなたを支える相談先がいくつもあります。
この記事では、どんなときにどこへ相談すればいいのか、わかりやすくご紹介します。
「困ったとき」は、一人で抱え込まなくていい
老後の不安は、人それぞれです。
- 介護が必要になるかもしれない
- お金の心配がある
- 体が動きにくくなってきた
- 話し相手がいなくてさみしい
- 子どもには迷惑をかけたくない
こうした悩みを、「こんなこと誰にも相談できない…」と心にしまいがちですが、地域には支援の仕組みがあります。
「支援を受ける=迷惑をかける」ではありません。
あなたが元気に暮らし続けることは、家族や地域にとっても大切なことです。
相談先はこんなにあります|早見表でチェック
以下の表は、よくある悩みに対して「まず相談すべき窓口」がわかる早見表です。
困りごと・相談内容例 | まず相談するところ | 補足・連携先例 |
---|---|---|
親の介護について相談したい | 地域包括支援センター | 必要に応じてケアマネジャーなどを紹介 |
ひとり暮らしの高齢者の見守りをお願いしたい | 民生委員 | 地域包括支援センターと連携することも |
近所の高齢者の様子が心配(ごみが出ていない等) | 民生委員 | 地域包括支援センターや行政に報告される |
一人では外出や買い物ができない | 社会福祉協議会(社協) | ボランティアによる支援が受けられる場合あり |
障がいがある家族の相談をしたい | 地域包括支援センター または 社協 | 地域によっては別の専門窓口もある |
孤立している人を見かけた | 民生委員 | 必要に応じて関係機関と連携される |
誰にも話せないけど生活に困っている | 社会福祉協議会(社協) | 生活福祉資金の相談やつなぎ支援が可能 |
車いすを一時的に借りたい | 社会福祉協議会(社協) | 地域によっては民間レンタルも紹介される |
地域で福祉ボランティアをしたい・イベントを企画したい | 社会福祉協議会(社協) | 活動紹介・調整などしてくれる |
福祉に関することで「どこに聞けばいいかわからない」場合 | 地域包括支援センター | 総合窓口として案内してくれる |
ワンポイントアドバイス|それぞれの窓口の特徴
窓口名 | 主な役割・特徴 |
---|---|
地域包括支援センター | 高齢者のための専門相談窓口。介護・健康・権利の相談ができる。 |
民生委員 | 地域に住む見守り役・つなぎ役。困っている人を支援機関に橋渡し。 |
社会福祉協議会(社協) | 地域での実際の支援や活動を行う団体。貸出やボランティアも対応。 |
それぞれに役割があるので、「どこに相談したらいいの?」と迷ったら、まずは地域包括支援センターに問い合わせてみましょう。
「何を話せばいいかわからない」という段階でも大丈夫です。あなたの話をていねいに聞いて、適切な窓口へつないでくれます。
最後に|あなたを支える仕組みは、ちゃんとあります
老後の不安を抱えているのは、あなただけではありません。
けれど、それを**「自分だけの問題」だと思ってしまうと、支援にたどりつきにくく**なってしまいます。
- ひとりで抱えないでいい
- 話すだけでも心が軽くなる
- 支援を受けることは、自立した生活を守るための手段
どうか、「相談すること」をためらわないでください。
あなたの近くには、話を聞き、支えてくれる人がきっといます。

コメント