終活を始める前にやるべきことは?
まずは“理想の生活”を思い描いてみよう
終活と聞くと、身の回りの整理やエンディングノートの記入など、「人生の終わりを意識した準備」を想像する方が多いのではないでしょうか。
ですが私は、まず「今の暮らしを整えること」こそが、終活の第一歩だと考えています。
身の回りを整える前に、自分がどんな生活を送りたいのか。
その「理想の生活」を思い描くことで、自然と行動の優先順位が見えてきます。
理想の生活を考えることの意味
終活は「死に向かう準備」ではなく、「これからの人生をより良く生きるための準備」です。
だからこそ、自分がどんなふうに過ごしていきたいかを、まずは思い描くことがとても大切なのです。
思い描いた生活に近づくことで、心も空間も整い、結果的にエンディングノートや整理収納にもスムーズに取り組めるようになります。
理想の生活を描くための質問リスト
以下の質問に答えることで、理想の生活のイメージが少しずつ明確になります。
すべてに答える必要はありません。気になるものから、気軽にメモしてみてください。

🕊 一日の過ごし方
- 朝は何時に起きて、どんな気分でスタートしたいですか?
- 午前中は、何をして過ごしていたら嬉しいですか?
- お昼はどこで、どんな食事をとりたいですか?
- 午後はどんなことに時間を使いたいですか?
- 夜はどんなふうに過ごし、何時に寝たいですか?
🏠 暮らし・住まいについて
- 理想の部屋や家の雰囲気はどんなものですか?
- どんなものが身の回りにあって、何が“ない”暮らしが心地よいですか?
- 「片付いている状態」とは、自分にとってどんな状態ですか?
💬 人との関係について
- 今、誰とどんな関係を築いていたいですか?
- どんな距離感やつながり方が心地よいですか?
- 誰と、どんな場所で時間を過ごしたいと思いますか?
🧠 気持ち・心について
- どんな感情で一日を始め、終えたいですか?
- どんなときに「自分らしいな」と感じますか?
- 不安やストレスがない暮らしとは、どんなものだと思いますか?
🎯 生きがいや時間の使い方
- 「本当にやりたいこと」は何ですか?
- どんな時間の使い方ができたら満足できそうですか?
- これからの人生で、大切にしたい価値観は何ですか?
書き出して“見返す”ことが大切です
思い浮かんだことは、ノートやスマホのメモアプリに書き出しておくことをおすすめします。
書いておくだけでも、意識がそこに向くようになりますし、あとで見返したときに自分の変化にも気づけます。
特に紙のノートは、感情や気分も一緒に書けるのでおすすめです。
反対に、スマホのメモアプリはスキマ時間でも手軽に書けるというメリットがあります。
どちらにしても大切なのは、「見返せる形で残すこと」。
忘れずに残しておくことで、次の一歩につながります。
おわりに
理想の生活を思い描くことは、ただの夢ではありません。
「どう生きたいか」を考えることは、終活において最も大切なスタート地点だと私は思っています。
ぜひ、あなたも一つだけでも答えてみてください。
その答えが、あなた自身の暮らしを整えるヒントになるかもしれません。
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