保険整理の第一歩:入っている保険のリストアップから始めよう

「保険、何に入ってたっけ?」
「証券はあるけど内容がよく分からない…」
そんなままにしていませんか?

終活では、保険の見直しがとても重要なステップです。
家族に“安心”を残すためにも、
今入っている保険を整理し、エンディングノートに記録することが大切です。

この記事では、

✅ 保険の種類と目的の違い
✅ 保険証券で確認すべきポイント
✅ エンディングノートに書いておくべき内容
✅ 保険金にかかる税金の注意点

を、ご紹介します。


【1】まずは「どんな保険に入っているか」を整理しよう

最初にやるべきことは、自分が今どんな保険に入っているのかの把握です。

  • 生命保険だけでなく、損害保険・医療保険・がん保険などがあるかも?
  • 昔加入して放置している保険や、職場経由で入った団体保険もあるかも?
  • 通帳の引き落とし履歴や郵便物から保険会社を洗い出すのもおすすめ

【ステップ例】

  1. 保険証券・契約書を探す
  2. 保険会社名と商品名をメモする
  3. 保険の「目的」と「保障内容」を分類しておく

【2】保険は目的で分類すると分かりやすい

保険はたくさんありますが、目的別に整理するとスッキリ理解できます。

● ① 自分の身に“何かあったとき”のための保険(=備え型)

種類内容と特徴
生命保険(死亡保険)死亡・高度障害に備える保険。遺族の生活費や葬儀費用に充てられる。
傷害保険ケガをした場合の治療費や通院補償。スポーツや旅行中の事故も対象になることがある。
医療保険入院・手術時の保障。日額支給や手術一時金などの形で支払われる。
がん保険/三大疾病保険特定の病気に特化した保障。診断一時金や長期入院保障がある。
介護保険(民間)要介護状態になったときに一時金・月額給付などが受け取れる。

● ② “財産を蓄える”ための保険(=貯蓄型)

種類内容と特徴
終身保険(貯蓄型)一生涯保障があり、解約すれば返戻金が出るタイプ。老後資金や相続対策にも。
学資保険子どもの教育資金を積み立てる保険。契約者に万が一があった場合でも満額受け取れる。
個人年金保険自分年金として、老後に備えて積み立てる保険。年金形式で受け取るタイプが多い。

● ③ “事故や災害”に備える保険(=損害補償型)

種類内容と特徴
火災保険住宅の火災や災害による損害を補償。地震保険とセットにしている人も多い。
地震保険地震による建物や家財の損害を補償。火災保険に付帯する形で加入。
自動車保険(任意保険)交通事故に備える保険。対人・対物賠償、車両保険、搭乗者補償などがある。
個人賠償責任保険自分や家族が他人にケガや物損を与えた場合の損害賠償を補償。火災保険などに付帯していることも。

【3】保険証券で確認すべきこと

保険の種類がわかったら、次は証券で具体的な保障内容を確認しましょう。
確認ポイントを以下にまとめます。

✅ 保険証券のチェックリスト

  • 保険の種類(生命・損害・医療など)
  • 保険会社名・商品名
  • 契約者・被保険者・受取人の名前
  • 契約日・満期日(終了年齢)
  • 保険金額/保障内容の詳細
  • 保険料と支払期間
  • 特約(がん保障・先進医療など)
  • 解約返戻金(貯蓄型の場合)
  • 保険証券の保管場所(家族に伝える)

【4】保険金に「税金」がかかる場合もある

保険金を受け取る際、誰が契約者・被保険者・受取人なのかによって、課税される税金の種類が変わります。

契約者被保険者受取人税金の種類
本人本人相続人(配偶者など)相続税
本人本人他人(友人など)相続税(非課税枠外)
本人家族本人贈与税
家族本人家族所得税(一時所得)

たとえば、本人が契約していて、配偶者が受け取る場合は相続税の対象になります。
特約や一時金などで想定外の課税が起こる場合もあるので、早めに確認しておくと安心です。


【5】エンディングノートに書いておく内容

保険情報は、必要な部分だけを簡潔にまとめて記録するのがポイントです。
家族が迷わず手続きできるように、以下のように記入しましょう。

✍ 記入例(エンディングノート)

  • 保険会社名:○○生命保険
  • 商品名:終身保険○○プラン
  • 契約者:自分 被保険者:自分
  • 受取人:妻 ○○子
  • 契約番号:1234-5678
  • 保険証券の保管場所:自宅金庫/書斎右の引き出し
  • 補足:医療保険とがん特約も付帯、入院日額1万円

【6】まとめ|保険は「安心を伝える資産」

保険は、いざという時に役立つ**大切な“安心の資産”**です。
でも、その内容が分からなければ、使えないまま放置されてしまうことも。

  • 加入している保険を整理する
  • 保険証券で詳細を確認する
  • 税金の影響も念頭に置いて
  • 情報をエンディングノートに簡潔に記録する

これらの準備が、あなた自身の安心にも、家族への思いやりにもつながります。

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